「ななつ星in九州」運行 JR東・西も豪華列車準備、中高年や外国人に照準

2013.10.15 22:36

 「ななつ星in九州」のような途中下車をして観光を楽しめる豪華列車は、JR東日本やJR西日本も導入に向け準備を進めている。少子高齢化で鉄道利用者の減少が見込まれる中、時間的にも経済的にもゆとりのある中高年層や海外客をターゲットに据え、鉄道事業の浮上の一助としたい思惑がうかがえる。

 JR東日本は平成28年春以降の運行開始を目指し、東日本を中心に季節などに合わせて各地を周遊する豪華列車を投入する計画。列車は10両編成で、1両当たり2、3室の客室とし、定員は計35人程度となる見通し。ダイニングやラウンジスペースも用意し、車内で食事や飲酒を楽しめる。

 JR西日本も、29年度までに豪華寝台列車の運行を開始する予定だ。1人当たりの料金はJR九州より安めの10万~30万円程度。世界遺産などの観光資源に恵まれた西日本の特長を生かし、関西から日本海側に向かう列車を想定している。

 JR各社が豪華列車に着目するのは「シニア消費の要素が大きい」(第一生命経済研究所の永浜利広主席エコノミスト)。団塊世代の大量退職が始まり、総務省の9月15日現在の推計では、65歳以上の高齢者は3186万人と過去最多。総人口の25%を占め、4人に1人が高齢者だ。先細りが懸念される鉄道事業にとって、消費意欲の旺盛な中高年層をどう取り込むかは大きなポイントだ。

 一方、政府は「観光立国」を掲げ、今年に訪日外国人客数1千万人の達成を目指す。42年には3千万人を超えるとの目標を示している。32年の東京五輪開催で日本に関心を持つ外国人が増えると期待される中、乗ること自体が目的となる豪華列車が新たな観光資源となれば、訪日客数の増加や地域活性化につながる可能性がある。(森田晶宏)

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