NTTドコモが今年度のスマートフォン(高機能携帯電話)販売台数を期初に設定した1600万台に据え置くことが分かった。米グーグルの基本ソフト「アンドロイド」搭載スマホの上期(4~9月)の売れ行きが不振だったのに加え、9月20日に発売した米アップルのスマホ「アイフォーン5s」「5c」も品薄が続き、販売計画を上方修正するには至らなかった。
ドコモは今年4月下旬に今年度のスマホ販売計画を1600万台に設定。推奨機種を絞り込んで安く販売する「ツートップ」戦略などで販売増を狙ったが、9月の契約数は過去最悪の6万6800件の純減となるなど販売不振が続いた。
上期は700万台程度の販売を見込んでいたが、届かなかったもよう。9月には約5年間がかりで交渉してきたアップルと合意し、「アイフォーン」の販売に乗り出したことから計画の上積みが注目されていた。
下期はソニーや富士通、シャープなどアンドロイド搭載スマホの新モデルが相次ぎ販売されるほか、品薄だった「アイフォーン5s」の入荷も年末商戦に向けて改善される見通しで、1600万台を堅持し、来期の挽回を目指す考えだ。