楽天は26日、電子書籍端末「kobo」の新モデル2機種を12月下旬に発売すると発表した。米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載した「kobo Arc(アーク)7HD」は7インチカラー液晶ディスプレーを搭載し、通常のタブレット端末として利用できる。また、メニュー画面からネットショッピング「楽天市場」など同社の各種サービスを利用できる。
6インチモノクロのフルフラットディスプレーを搭載した「kobo aura(オウラ)」は電子書籍サービス専用端末。
アークは、26日からネットとビックカメラ、ヨドバシカメラの店舗で予約受付を開始。12月下旬に販売を始める。オウラも年末には販売を始める予定。
楽天は2012年7月に電子書籍サービスに参入したが、米アマゾンに水を開けられており、電子書籍事業は赤字が続いている。
会見した舟木徹パケージメディア事業・イーブックジャパン事業担当役員は「アマゾンに圧倒的に先行されているが、手を打っていくのが重要」と、新端末の投入やサービス拡充により追撃する姿勢を示した。「来年はまだ無理」としながら早期の黒字化を目指す考えだ。