シャープ「けったいな文化」変わるか 社長も本気の「さん付け運動」 (1/5ページ)

2013.12.4 06:00

シャープの企業風土改革に本気の高橋興三社長(左下)。創業者の早川徳次氏(右上)の時代の原点回帰を目指している。

シャープの企業風土改革に本気の高橋興三社長(左下)。創業者の早川徳次氏(右上)の時代の原点回帰を目指している。【拡大】

 経営再建中のシャープが、企業風土改革「かえる運動」に取り組んでいる。社内では相手を役職ではなく「○○さん」と呼称するのが柱だ。すでに導入企業も少なくない「さん付け運動」にシャープがいまさらながら力を入れるのは、経営トップの判断に「ノー」と言えない雰囲気が、経営危機を招いた液晶事業への巨額投資につながったとの反省からだ。現場の声を組織の「上」に直言できる風通しの良い社風を目指し、旗振り役の高橋興三社長は「けったいな文化を変える」と繰り返すが、果たしてその成果は-。(松岡達郎)

 かえる運動

 「高橋さんと呼んでください」「けったいな文化がなくなるまではあきらめへんで…」。

 9月、午前8時半の始業前にシャープ本社や事業所などで一斉に流れる社内放送に高橋社長が登場し、社内に「まさか本人?」と驚きが広がった。いつもは、若手社員らが出演して経営や職場の目標などをアピールしているが、社長の出演は異例。高橋社長の大まじめな口調に“本気”をにじませた。

「上司の指示などには、おかしいと思っても物言えぬ雰囲気があった」

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