【開発物語】テクノス「CSM工法」 4つの回転カッターで地盤を掘削 (1/7ページ)

2013.12.23 05:00

テクノスがCSM工法で手がけた工事の中で最も規模が大きく難度が高かった、首都高速中央環状新宿線で既存の地下トンネルを拡幅する工事の様子

テクノスがCSM工法で手がけた工事の中で最も規模が大きく難度が高かった、首都高速中央環状新宿線で既存の地下トンネルを拡幅する工事の様子【拡大】

  • テクノスが本社や工場を構える愛知県豊川市の拠点
  • テクノスでCSM工法に携わるメンバー。クアトロカッターの前で、左から阿部さん、関口さん、石川さん、中庭さん
  • 回転カッターが激しく回り、小さな煙を立てながら地盤を掘り進んでいく

 ≪STORY≫

 建設工事用機械設備の開発・設計などを手がけるテクノス(愛知県豊川市)が、土崩れや地下水の流入を防ぐための地中連続壁をつくるときに用いる「CSM工法」の展開に注力している。主に地下部分につくるトンネルや駅などを工事するときに使われる工法だが、鍵を握るのは4つの回転カッターが同時に動きながら固い地盤でも土を掘り進む「クアトロカッター」を備えた掘削機械だ。テクノスはこれを独メーカー日本法人と共同開発した。同社のCSM工法は、首都高速道路の地下トンネル拡張工事などで着々と実績を積み上げつつあり、今後の活躍が期待されている。

                   ◇

 CSMとは「Cutter Soil Mixing」の略。回転カッターで地盤を掘削し、掘った土と、カッターの先端から噴射される液体状のセメントを地中で練り混ぜた上で、セメントが固まる前にH型鋼などの鋼材を打ち込み、均等な厚みの地中連続壁をつくる。従来の工法とは異なり、掘った土を地上に運び出すことなく、地中で連続壁の造成が完結するのがCSM工法の大きな特徴だ。

 「地中連続壁を造成できる企業は今、そう多くは残っていない。新しい工法を積極的に導入していかないと、競争に勝っていけないし、取引先にも注目してもらえない」。テクノスの中川正俊社長は、CSM工法の導入やクアトロカッターの開発を決めた理由をこう説明する。

 テクノスが保有するクアトロカッターを備えた掘削機械は、同社と、独メーカーの日本法人である日本バウアー(東京都世田谷区)が共同開発したものだ。2005年、バウアーが製作した掘削機械をベースに、2つの回転カッターを取り付けた改造版をつくり、テクノスが京都府内の国道工事で投入。そこで浮かび上がった課題やデータを細かく分析し、回転カッターの数を4つに増やしたクアトロカッターの掘削機械を開発した。

 このクアトロカッターは、07年に東京地下鉄副都心線の雑司が谷駅(東京都豊島区)の出入り口工事で初めて実戦投入された。

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