【開発物語】テクノス「CSM工法」 4つの回転カッターで地盤を掘削 (3/7ページ)

2013.12.23 05:00

テクノスがCSM工法で手がけた工事の中で最も規模が大きく難度が高かった、首都高速中央環状新宿線で既存の地下トンネルを拡幅する工事の様子

テクノスがCSM工法で手がけた工事の中で最も規模が大きく難度が高かった、首都高速中央環状新宿線で既存の地下トンネルを拡幅する工事の様子【拡大】

  • テクノスが本社や工場を構える愛知県豊川市の拠点
  • テクノスでCSM工法に携わるメンバー。クアトロカッターの前で、左から阿部さん、関口さん、石川さん、中庭さん
  • 回転カッターが激しく回り、小さな煙を立てながら地盤を掘り進んでいく

 こうした地道な実績の積み上げとともに、新たな商機も生まれてきている。19年春に開業予定の相鉄線と東急線の相互直通運転では、新設される新横浜駅(仮称)の工事で、テクノスがCSM工法で地下駅の駅舎の地中連続壁を受注した。同社によると、この工事では最大45メートルの深さを掘削。設けられる地中連続壁の総面積は約2万1000平方メートルに及び、同社がCSM工法で手がけた地中連続壁としては過去最大規模になる見通しだ。14年1月の着工を予定している。

                   ◇

 期待はさらにふくらむ。東京(品川)-名古屋間で27年に開業予定のリニア中央新幹線で、建設主体のJR東海は14年度の着工を目指している。中でも地下駅や地上との換気塔の工事では地中連続壁の造成が必要になるとみられ、CSM工法が役に立てる機会がある可能性もある。日本バウアーの柿本豊さんは「品川や神奈川県内の駅の工事では、CSM工法を活用できるのではないか」と期待する。

 ただ、こうした商機を確実に手中に収めるには、CSM工法を一段と磨き上げることが欠かせない。テクノスが当面の課題とみているのは、クアトロカッターで1回に掘れる地中連続壁の厚みを増すことと、掘削できる地盤の深さを現状の最大65メートル程度から80メートル程度に一段と拡充することだ。こうした技術的な壁を乗り越えるため、テクノスは日本バウアーと共同で改良に向けた研究作業を始めている。

 リニア中央新幹線に加え、最近は東京都心のビルの建て替え案件も続々と出てきており、地中連続壁の工事は今後とも増える見通し。テクノスはこうしたニーズを取り込むために、CSM工法で攻勢に出る構えだ。

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

実践で使える英会話を習得!業界最高峰の講師がサポートします。毎日話せて月5000円《まずは無料体験へ》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

サンスポ予想王TV

競馬などギャンブルの予想情報を一手にまとめたサイト。充実のレース情報で、勝利馬券をゲットしましょう!