衣料品チェーン「ユニクロ」などを経営するファーストリテイリングが9日発表した2013年9~11月の連結決算は、売上高が前年同期比22・3%増の3890億円、営業利益が13・1%増の640億円、最終利益が8・8%増の418億円と増収増益になった。売上高、各利益とも9~11月期としては過去最高になった。
国内ユニクロ事業は10月の気温が高く秋物衣料の動きが鈍かったことなどが影響し、既存店売上高は前年同期比0・3%減だったが、新規出店や店舗の大型化で全体の売上高は同1・8%増を確保。営業利益も6・2%増だった。
海外ユニクロ事業は売上高が同76・8%増、営業利益も同97%増で全体をけん引した。昨年9月に上海に旗艦店をオープンした中華圏を筆頭に、韓国、東南アジア、米国、欧州の全地域で増収増益を達成。ジーユーやセオリーといったグローバルブランド事業も増収増益だった。
記者会見した岡崎健・グループ上席執行役員CFO(最高財務責任者)は4月の消費税率引き上げについて「大きな駆け込み、反動減があるとは考えていないが、世の中全体がそういうムードになる影響は免れない」と話した。同社は増税分をそのまま単純に転嫁する方針で、店頭では本体価格を中心に表示する。
また、昨年10月に公表した通期(14年8月期)の連結業績予想について、内部取引を二重に計上していたとして売上高を1兆3300億円から1兆3220億円に訂正した。