関西で高級ホテルの進出が活発化している。昨年6月にオープンした「インターコンチネンタルホテル大阪」に続き、3月には日本一の超高層ビル「あべのハルカス」に「大阪マリオット都ホテル」が開業。京都や奈良といった観光地を抱え、訪日観光客の人気が高い関西だが、高級ホテルの数は少なく、進出余地が大きいことが背景にある。ただ、客室総数が急増する今年を「2014年問題」として供給過剰を懸念する声もあり、ホテル間の競争激化は必至だ。
期待と不安が交錯
「ホテル間の顧客争奪戦が本格化するはずだ」
「関西全体の集客力の増加につながる」
関西のホテル業界では高級ホテルの進出ラッシュをめぐり、「期待」と「不安」が交錯している。
大阪市内ではインターコンチネンタルホテル大阪や平成9年の開業以来、高い人気を誇っている「ザ・リッツ・カールトン大阪」に加え、朝日新聞社が建設中で29年に完成予定の「ツインタワー」にも高級ホテルを誘致する方針だ。