【ニッポンの力】日本の農業にもグローバル化の流れ 「3本の矢」が成功のカギ (5/5ページ)

2014.1.17 09:26

タイに輸出される「あきづき」を披露する稲葉本治下妻市長(左)と海老沢守男市果樹組合連合会長。輸出に活路を見いだそうとする農家は少なくない=2013年9月、下妻市

タイに輸出される「あきづき」を披露する稲葉本治下妻市長(左)と海老沢守男市果樹組合連合会長。輸出に活路を見いだそうとする農家は少なくない=2013年9月、下妻市【拡大】

  • 日本の農林水産物の輸出額

 輸出と海外進出という2つの攻め方、そして需要家のニーズに合わせた守り方という「3本の矢」をそろえることが、農業のグローバル化の流れを成長のチャンスに変える鍵といえる。

 ■海外進出リスク

 農業の海外進出では「技術流出リスク」「商標リスク」「法制度リスク」などが懸念される。過去にはブランド種子の無断持ち出し、栽培装置の違法な模倣などの技術リスクが問題となった。また、「青森りんご」や「さぬきうどん」といった日本固有の農産物・食品を、関係のない現地企業が勝手に商標登録した事例も存在する。現地での知的財産登録、技術のブラックボックス化、適切なパートナー選定など、多面的なリスク低減が求められる。

 ■三輪 泰史氏(みわ・やすふみ)

 創発戦略センター主任研究員。東大大学院農学生命科学研究科農学国際専攻修了。2004年、日本総合研究所入社、10年から現職。農産物のブランド化に関するベンチャー企業の立ち上げに参画。34歳。広島県出身。

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