任天堂は17日、2014年3月期連結業績予想を大幅に下方修正し、売上高を従来予想より3300億円減の5900億円になると発表した。本業のもうけを示す営業損益は従来予想の1000億円の黒字から350億円の赤字となる。営業赤字は3期連続。売上高の6割以上を占める年末商戦の不振が主な理由。岩田聡社長は営業利益1000億円を“公約”に掲げてきたが、「早期に勢いを回復させることが自分の責任」と述べ、辞任を否定した。
最終損益は従来予想の550億円の黒字から250億円の赤字になる。業績悪化に伴い、期末配当も従来予想の1株当たり260円を100円に引き下げた。
任天堂は海外の売上高比率が8割近くになるが、市場規模の大きい欧米でライバル、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の新型据え置き型ゲーム機「プレイステーション4」が発売された影響などで販売不振に陥り、円安の恩恵を十分に受けることができなかった。