ソニーは23日、ヒトゲノム(全遺伝情報)の解析事業に参入すると発表した。ソニーが40.1%を出資する医療情報サービス会社エムスリー、遺伝子解析装置世界最大手の米イルミナと2月末までに合弁会社を設立し、国内でゲノム研究を支援するサービスを始める。
新会社は「P5(ピーファイブ)」。出資総額は2億3750万円で、ソニーグループが過半を出資する。社長には、ソニーの元業務執行役員、大塚博正氏が就任する。
P5は研究機関や企業から、治療歴や服薬歴といった個人の医療・健康情報を集め、イルミナの装置を使って解析したゲノム情報とともに蓄積、研究機関や製薬会社などに提供する。「個別化医療」と呼ばれる個人に最適な医薬品や治療法の開発に役立ててもらう。