【Sakeから観光立国】日本酒の公的機関 世界的に本格デビュー (1/2ページ)

2014.1.24 05:00

酒類総合研究所で研修を終えたWSET日本酒コースの未来の講師たちと筆者(左から3人目)=広島県東広島市

酒類総合研究所で研修を終えたWSET日本酒コースの未来の講師たちと筆者(左から3人目)=広島県東広島市【拡大】

 □平出淑恵さん(酒サムライコーディネーター)

 独立行政法人酒類総合研究所(広島県東広島市)で2日間にわたる研修を終え、建物を出た途端、香港から招かれたワインの専門家の一人は拳を天に向けてガッツポーズ、他の面々も「光栄だ」「誇りに思う」と口々に語った-。

 世界62カ国に広がり、年間受験者4万3000人を数えるワイン教育機関「WSET」(ワイン&スピリッツ・エデュケーション・トラスト)。研修を受けたのはWSETに今年夏、新設される日本酒コースのために、世界の主要都市から集められた最初の講師となる人たちだ。

 酒造りの季節に入った東北や関西の蔵を訪問しながら、日本酒とそれが生まれた風土や文化を学び、研修にも参加した。

 もともと農林水産省による日本酒の海外普及を担う人材育成事業の一環としての研修だが、WSET側のたっての希望で、国税庁の全面的な協力があり、同研究所での研修が実現した。

 グローバルに広がるワインビジネスでは世界的にプロとして通用する資格が求められる。まさに、WSETは国を超えて人材を育成する機関。日本酒コースの新設では、ロンドン本校のプロジェクト責任者や教材担当者、全世界に600ある提携校の管理責任者らが来日した。

 ワインの生産国では、どの国にもワインのための公的機関がある。日本酒でいえば酒類総合研究所がそれにあたるが、海外から、こうしたプロたちが研修を受けに来るのは、これが初めてで、受講者たちは大きな興奮を覚えたようだ。

 日本酒の輸出振興は安倍晋三政権の成長戦略にも組み込まれた。国を挙げての取り組みも2年目を迎えたが、現状の年間輸出量は全生産量の2%、金額にして90億円に満たない。一方ワインはフランス一国だけでも全生産量の半分が輸出され、8000億円近い外貨を稼ぐ。

 日本酒の海外進出には欠かせない人材育成という新たな役割が、酒類総合研究所に求められている。

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