インドネシア、二輪市場回復 14年見通し、購買力上昇で過去最高も (2/2ページ)

2014.1.30 05:00

イメージソングを歌う人気バンドのメンバーが新モデルを披露したホンダの二輪車新製品発表会=1月、ジャカルタ市内

イメージソングを歌う人気バンドのメンバーが新モデルを披露したホンダの二輪車新製品発表会=1月、ジャカルタ市内【拡大】

  • ジャカルタ市内の交差点を通過するオートバイ。公共交通機関が未発達なため、市民の重要な移動手段だ

 ◆ホンダ500万台視野

 同社は燃費・環境性能の高い燃料噴射装置(FI)の搭載を進めており、今年上期(1~6月期)までに全車種へ搭載予定だ。ガソリン代が節約でき、乗り心地も改善され、販売増の大きな武器になると同社幹部はみている。

 インドネシアは昨年、低燃費・低価格車への優遇税制「低価格グリーン・カー(LCGC)プログラム」が始動し、四輪車部門では100万円を切る小型車が各メーカーから発売された。安価な四輪車が二輪車の需要を奪うとの見方も出ている。しかし、井沼社長は「(四輪車と二輪車は)まだ価格差が大きく、購入層が異なる。もともと中古四輪車は100万円を切る価格帯が中心だったが、二輪車への大きな影響はなかった。四輪車も二輪車も持つという家庭が増えるのではないか」として、二輪車販売への影響はないとの見解を示す。

 インドネシアの二輪車保有台数は12年に国民4人に1台だったのが、昨年は3.7人に1台まで増えた。ホンダは2.5人に1台までは普及するとみており、今後も販売促進を図る意向だ。(インドネシア邦字紙「じゃかるた新聞」編集委員 上野太郎)

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

実践で使える英会話を習得!業界最高峰の講師がサポートします。毎日話せて月5000円《まずは無料体験へ》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

サンスポ予想王TV

競馬などギャンブルの予想情報を一手にまとめたサイト。充実のレース情報で、勝利馬券をゲットしましょう!