ホンダは3日、新型原付スクーター「Dunk(ダンク)」を20日に発売すると発表した。50ccスクーターの新型モデルは2002年以来12年ぶり。男子高校生など若者層をターゲットに、力強く環境性能に優れた新開発エンジンをアピールし、低迷する原付1種市場の活性化を狙っている。価格は20万8950円。年間販売目標は2万5000台を掲げている。
新開発エンジンは排気量50ccサイズで初めてアイドリングストップシステムを標準装備。市街地を想定した燃費性能は1リットル当たり56.6キロと従来の原付スクーターよりも10%向上した。
原付1種の国内新車出荷台数は、メーンユーザーである若者のバイク離れもあり2013年には約23万9000台と10年前と比べ5割以上落ち込んでいる。
ホンダ二輪事業本部長の青山真二取締役は、3日の発表会で「若い人たちに選んでもらえるよう、好みや使い勝手を入念にリサーチした」と市場の再活性化に意欲を示した。