セールストークは「地球環境に優しい」。輸送時に電力を使わず、ドライアイスも使用しないので二酸化炭素(CO2)を削減できる。冷凍・冷蔵装置がない通常のトラックで運べるため新たな投資は要らず、冷凍庫で冷やせば繰り返し使える。コスト的にも魅力だ。
「厳格な温度管理が求められる医薬品のすべてをアイスバッテリーで運んでいる」
医療用医薬品卸アルフレッサで営業本部営業企画部長を務める福神雄介氏はアイスバッテリーに絶対の信頼を寄せる。
医薬品は1~30度の常温品、2~8度の冷所品、マイナス20度の冷凍品とあらゆる温度帯での長時間保冷配送が求められる。しかも、より厳格な温度管理が必要な再生医療やバイオ医薬品の流通が増加傾向にある。
「温度、湿度、気圧、衝撃から守る輸送の中核技術がアイスバッテリー。ボックスに入れるだけで安全、簡便に運べる」と福神部長は高く評価する。