【茨城発 元気印】コルカリーノ 紅茶・みそ味…かりんとうに独自色 (2/4ページ)

2014.2.20 05:00

かりんとうを揚げる染谷清賢社長。かりんとう作りのほとんどは手作業だ=茨城県牛久市

かりんとうを揚げる染谷清賢社長。かりんとう作りのほとんどは手作業だ=茨城県牛久市【拡大】

  • 味付けしたかりんとうは冷却器の上に乗せ、冷ましながら人の手で丁寧に選別する=茨城県牛久市
  • 観光庁の世界にも通用する究極のお土産にノミネートされた「いしにえ味噌かりんとう」

 ◆常識とらわれず

 これまでにない味付けだけでなく、コルカリーノのかりんとうは食感にも特長がある。かりんとうといえば、黒くて太い枝状の和菓子が一般的だが、コルカリーノのかりんとうはスナック菓子のように薄くて細い。油の吸収量を抑え、サクッとした食感に仕上げたことで、どこか古くさいお茶請けのイメージのあるかりんとうが「おしゃれ」になり、若い女性にも受け入れられやすくなったという。

 常識にとらわれない商品開発は、菓子作りを専門学校などで学んでいないからだとか。「未知の世界を探っていくのは楽しい」と伝統的な和菓子の中に大きな可能性を見いだしている。

 染谷社長のかりんとうへのこだわりは「見て楽しい、食べて楽しい」。その精神は社名にも表れている。「コル」はポルトガル語で「色」、「カリーノ」はイタリア語で「かわいい」を意味する。「かりんとうを自分のカラーで染めていきたい」そうだ。

 ただ、会社設立からまだ2年。自社製品だけでなく、全国約50社からの受注生産もしており、鎌倉や伊勢神宮といった観光地などに、OEM(相手先ブランドによる生産)製品を供給することで経営が成り立っている。会社を軌道に乗せることが最大の課題だ。

 それでも染谷社長は「海外ではかりんとうを“和のもの”と思っている。そんな海外の常識を覆したい」と洋風かりんとうの海外展開も視野に入れる。いつしか海外で、かりんとうのことを「コルカリーノ」と呼んでもらえる日を夢見ている。(海老原由紀)

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