スマートフォン(高機能携帯電話)向け無料通話・メッセージサービス「LINE」を運営するLINE(東京都渋谷区)は26日、サービス機能を大幅に拡充すると発表した。これまで会員間にかぎられていたLINE利用の通話を、3月から有料で会員以外の携帯電話や固定電話にもかけられる「LINE電話/LINEコール」として日本、米国など6カ国で提供する。
4月をめどに、会員が作成したスタンプをLINE上で販売できる「LINEクリエーターズマーケット」を開設する。また、企業がLINEの公式アカウントと自社の顧客情報を連携して特定ユーザー向けにメッセージを送信できる「LINEビジネスコネクト」を提供する。現在、企業向けに提供している公式アカウントは会員向けに一斉同報メッセージしか送信できないが、企業は自社の顧客情報や業務情報と連携したサービスが提供可能になる。
LINE電話/LINEコールの通話料は、固定電話へは1分2円、携帯電話へは1分6.5円。国際電話は2カ国のほかフィリピン、タイ、スペイン、メキシコが対象。米国は固定・携帯とも1分2円。
出沢剛取締役COO(最高執行責任者)は同日の記者会見でソフトバンクがLINEに出資を検討しているとの報道について「(そのような話は)ありません」と否定した。