【和歌山発 元気印】林撚糸 魔法の手袋、耐熱性と快適性両立 (1/5ページ)

2014.2.27 05:00

紙から作られた糸「ワシテックス」

紙から作られた糸「ワシテックス」【拡大】

  • 高い天井近くを通ってより合わされる糸。特殊な撚糸を作れるのも日本の優れた技術力のたまものという=和歌山県橋本市
  • 林寛社長

 溶接作業で飛び散る1200度の火玉を防ぎながら、通気性や柔らかさを保持。繰り返し洗濯もできて清潔に仕事ができる-。職人たちにとって魔法のような手袋「アツボウグ」を開発した。

 昨年、経済産業省の「がんばる中小企業・小規模事業者300社」に選ばれた林撚糸(ねんし)。金属から和紙までさまざまな素材の糸を紡ぎ、機能性の高いハイテク糸を使ってさらなる飛躍を目指す。

 ◆品質数値データ化

 同社ホームページには、アツボウグの実験映像が紹介されている。

 厚めの手袋をはめた手にバーナーの火を当てる。手袋は燃えず、裏返しても焦げた跡すらなく、内部に火が通っていないことが分かる。アツボウグをはめた手で、燃える軍手を握りしめて火を消す映像もあり、耐火、耐熱、作業性が優れていることを示している。

 「手袋を売るというより、安心・安全・快適さを売っているんです」と林寛社長。なかでも手袋の快適さにこだわった。消防服などに使われる耐熱性に優れたアラミド繊維なら、炎に耐えるものは作ることができる。しかし、手袋の中が熱くなったり清潔さを保つのが難しいといい、工場での作業を想定して一日中使っても快適な製品をと考えた。

 開発には6年間を費やした。実験だけでなく、溶接職人らへのアンケートを何度も行った。100人の職人にアンケートをとると、100通りの答えが返ってきた。そのことで、改めて日本の職人のすごみを実感したという。

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

実践で使える英会話を習得!業界最高峰の講師がサポートします。毎日話せて月5000円《まずは無料体験へ》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

サンスポ予想王TV

競馬などギャンブルの予想情報を一手にまとめたサイト。充実のレース情報で、勝利馬券をゲットしましょう!