【和歌山発 元気印】林撚糸 魔法の手袋、耐熱性と快適性両立 (4/5ページ)

2014.2.27 05:00

紙から作られた糸「ワシテックス」

紙から作られた糸「ワシテックス」【拡大】

  • 高い天井近くを通ってより合わされる糸。特殊な撚糸を作れるのも日本の優れた技術力のたまものという=和歌山県橋本市
  • 林寛社長

                 □ ■ □

 ≪インタビュー≫

 □林寛社長

 ■素材の知識増やし感性磨く

 --撚糸加工の魅力はどこにあるのか

 「あらゆる繊維の基本が糸にある。同じ編み方、織り方をしても糸の性格によって全然違うものに仕上がっていく。いろんなことができるだけに、依頼もさまざま。既存のものじゃなく、新しいものを作っていくのは大変だが、面白いと思う」

 --開発で大切なことは

 「素材の知識を増やすこと。次々と新しい素材がでてきている。その上で一番大事なのは感性だ。素材を生かすにしても、新しいものを作るにしても感性を磨く必要がある」

 --依頼を受けたなかで印象深いのは

 「1970年代のジーンズを作りたいという話を受けたことがある。昔の大ざっぱな糸を再現するのは面白かった」

 --アツボウグを作ろうと思ったきっかけは

 「溶接の職人さんがいい手袋を求めているという依頼を受けたのは確かだが、受け身の仕事だけではなく提案型の仕事をしたいという思いがあった」

 --登山用アツボウグも作った

 「アラミド繊維で耐久力があるため、高地の岩をつかむことができ、優れた保温力があるので登山にも向いている。工業用と違って、綿糸をウール糸にして耐寒性を上げているためだ。信州大学学士山岳会のネパール・ヒマラヤ遠征隊に使ってもらったが、誰一人、凍傷にならずに帰ってきてくれた」

 --アツボウグの手応えは

 「これまでに1万5000組ほど売れた。昨年春から全国や海外で販売され、順調に伸びている」

 --事業拡大が視野に入ってきている

 「町工場だが、自社製品を持てたことは大きな自信になった。人を増やすことも自信をもってできる。設備も増やしていきたいと考えている」

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