大飯原発の断層調査 莫大な時間と労力と金…果たして何が得られたか (4/5ページ)

2014.3.11 07:00

 そして、最終決戦

 7月末、3回目の現地調査が行われた。これを受け開かれた、8月下旬の評価会合。長期化の割に白熱した議論展開が少なかった会合で、唯一といえる見せ場が訪れた。

 渡辺氏が、今回の調査対象外である周辺海域の活断層の問題性も指摘。議題をさらに広げようとの試みに、当初から渡辺氏と対立していた京大の岡田氏がついにキレた。

 「科学者ならデータを示さないと。現地調査から時間があったのだから、データを示さないと議論にならない」。岡田氏の怒りは収まらない。大飯の調査の発端は、渡辺氏らが発表した学術論文とし、「根拠が示されず、データの誤読や曲解も含まれる。土地勘のない人が拙速に評価するのは問題だ」と酷評。渡辺氏は「学会で議論したい」と応じ、岡田氏は「望むところだ」とけんか腰に返した。

「結論を決めないとエンドレスだ」

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