自転車シェアリングシステムが普及すれば、こうした問題の改善につながる可能性は高い。IHIはすでに中国とベトナムに対し、CO2の排出量が少ない街づくりの実現に向けたシステムを提案した。
普及が進む欧米に比べ、日本の自転車シェアリングシステムへの取り組みは緒に就いたばかり。本格的な普及を図るには、東京都世田谷区で借りて杉並区で返却できるようにするなど、自治体間の壁を超えた仕組みづくりが不可欠となる。
こうしたインフラ整備によって国内での実績をいかに積み重ねることができるか。IHIがシェアリングシステムの輸出を加速させるための鍵を握る。(伊藤俊祐)