「ものづくり」は基礎力にすぎず 欧州自動車メーカーの「先」を狙え (3/3ページ)

2014.3.17 11:28

マツダの小型車「マツダ2(デミオ)」の後継機種として開発が進められている試作車「HAZUMI(ハズミ)」=4日、ジュネーブ

マツダの小型車「マツダ2(デミオ)」の後継機種として開発が進められている試作車「HAZUMI(ハズミ)」=4日、ジュネーブ【拡大】

 世界の自動車産業では過去10年間、欧州メーカーの勢いが著しい。戦略性の高い商品にフォーカスし、不得意な分野は水平分業へ移行。同時に先進的な技術でリードし、標準化を進めてきた。コンソーシアムを形成し、パートナーを囲い込み、もうける領域をどんどん固めてきている。

 日本の自動車産業はものづくりの成功体験に安住せず、標準化されオープンな欧州メーカーのプラットフォーム戦略を謙虚に学び直すべきだ。ただし、欧州勢の戦略への迎合では囲い込みを狙うライバルの思う壺(つぼ)となる。

 「すり合わせ」や「現場主義」の名の下、日本企業の体質は膠着(こうちゃく)した慣れあい主義にも映る。人材や知財の流動性も低く、産官学間の風通しの悪さも含め、反省すべき点は多い。エレクトロニクスで勝利できなかった日本にとって、自動車産業は重要な砦(とりで)である。横断的なリーダーシップが強く求められ、将来を見据えた胆力が必要となる局面に立つ。(自動車コンサルタント 中西孝樹)

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