データ通信量急増でＭＶＮＯに朗報　ドコモの１３年度パケット接続料が半額以下に

　ＮＴＴドコモは２４日、２０１３年度の通信事業者向けパケット接続料が前年度比で最大５６・６％減の月額１２３万円強と一挙に半額以下になったと発表した。接続料が大幅に値下げされる新ガイドラインは適用していないが、スマートフォン（高機能携帯電話）の普及などでデータ通信量が大幅に増えたとみられる。１３年４月にさかのぼって適用する。

　ドコモの回線設備と交換機などで相互接続する仮想移動体通信事業者（ＭＶＮＯ）向けは前年度の２８４万６４７８円から１２３万４９１１円に値下げする。また、ドコモの回線設備をそのまま利用する小規模ＭＶＮＯ向けも前年度の３６９万１２９７円から１７９万５８１５円（５１・４％減）に半減する。

　１４年度から適用する総務省の新ガイドラインは、これまで前年度の実績から算出していた接続料を、翌年に算出する１４年度の実績も１４年度分にさかのぼって精算する仕組み。現在の半額程度に引き下げられる見通し。

　しかし、音声通話量が減少する一方、データ通信量はさらに増加する見通しで、新ガイドライン適用により、接続料が半額以下に激減する可能性もでてきた。