一方で積極的に値下げする企業もある。25日にセットメニューの30円引き下げを発表したロッテリアは「増税で消費者の負担感が増す」とし、値下げでシェア拡大を目指す考えだ。
足並みがそろったのが飲料。最大手の日本コカ・コーラグループが、自動販売機の缶入り飲料は10円引き上げ、ペットボトル入りミネラルウオーターは据え置きとすると、各社も追随した。ダイドードリンコの高松富也副社長は「値上げしないことも想定したが、利益確保が難しく、断念した」と明かす。
価格表示でも対応が分かれた。コーヒーチェーンのタリーズコーヒージャパンは、改定後も総額表示で10円単位の価格とした。一方、スターバックスコーヒージャパンは本体価格表示に切りかえ、総額は1円単位。すき家も同様だ。2015年10月の税率10%への引き上げを意識したためだが、1円玉の扱いが増え、消費者、店側ともにレジでの煩雑さが増しそうだ。