電気料金値上げ「年内は合理化で」…東電・数土次期会長、就任会見で

　東京電力の数土文夫次期会長の就任会見での一問一答は次の通り。

　－－新再建計画の前提となっている柏崎刈羽原発（新潟県）の７月からの再稼働は厳しい状況だ。値上げ判断のタイミングは

　「非常に厳しいのは承知しているが、少なくとも１２月いっぱいまで総力を挙げて合理化に取り組みたい。その段階で、福島の損害賠償に支障が出るようなことがあれば、どういう態度を取るか判断したい」

　－－日本原子力発電に東電から常務を派遣することと、新潟総支社を設立する狙いは

　「新潟総支社は、原発が立地している地元の人たちの理解を求め、意見を聞く狙いだ。原電は保有原発をどうしていくのかが課題。最大の株主として積極的に責任を果たしたい」

　－－柏崎刈羽の再稼働には、地元理解が必要という認識なのか

　「その通り。ルールの範囲内で（再稼働が）認められれば、安全対策を徹底的に追求し、地元の理解を得たい」

　－－新再建計画の政府認定後、管理職と面接した印象は

　「面接ではなく、意見交換会として一人一人２～３回お話しした。東電は国際感覚が足りなかったことが、私も社員も互いに分かってきた」