米マイクロソフト(MS)が9日、基本ソフト(OS)「ウィンドウズXP」のサポートを終了する。終了の影響や背景などをQ&A方式でまとめた。
Q XPのサポート終了でどのような影響が出るのか
A これまでMSはXPのセキュリティー上の弱点を修正するプログラムを月1回ペースで提供してきた。9日が最後の提供となり、それ以降は弱点の修正がなくなる。新たに弱点が見つかっても無防備であるため、XPを搭載したパソコンはハッカーの攻撃対象などになりやすくなる。MSは基本的に10年間サポートを行っているが、XPは後継OS「ウィンドウズビスタ」の提供が遅れたため、平成13年の発売から約12年半サポートした。
Q どうしてサポートを終了するのか
A XPの発売当時はインターネットの利用者は5千万人だったが、25年には27億人まで増えた。ハッカーの攻撃対象は広がり、攻撃も高度化している。発売から12年以上経ったXPの安全性は脆弱(ぜいじゃく)で、狙われやすくなっている。MSはより安全な環境でパソコンを利用してもらうため、サポート終了に踏み切る。