パナ、世界最小コネクター開発 “仇敵”サムスンに売り込みへ (1/2ページ)

2014.4.9 07:03

 パナソニックが、腕時計型情報端末向け部品に最適な世界最小のコネクターを開発し、今月発売した。パナソニックは、腕時計型端末の開発・販売で先行する韓国サムスン電子への売り込みを強化しており、薄型テレビをめぐって対決したかつての「仇敵」を「得意先」に転換する考え。BtoB(企業間取引)シフトの象徴にもなりそうだ。

 コネクターは、パソコンやスマートフォン(高機能携帯電話)などの電子機器で部品同士を接続するのに使われている。従来は幅約2ミリ程度が最小だった。腕時計型端末はスマホと連携してメールを受信したり、音楽を聴いたりできるが、電池の持続時間を長くするのが課題。少しでも大きな電池を搭載するために、コネクターもより小型化することが求められていた。

 これを受け、パナソニックは幅1・7ミリのコネクターの開発に成功。小型ながら安定性や組み立てやすさを実現した。

 腕時計型端末では、サムスンが昨年9月に「ギャラクシーギア」を発売。スマホで世界シェア3割を占める知名度を生かし、腕時計型のシェアでトップとなっている。パナソニックもサムスンをメーンターゲットに定めてコネクターの売り込みを加速させる方針だ。

サムスンやソニーなど、かつてのライバルが有力な顧客に

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