吉野家ホールディングスは11日、傘下の牛丼チェーン「吉野家」の今月1~10日の既存店売上高が前年同期に比べ約2割増だったと明らかにした。吉野家は消費税率引き上げに伴い、主力の「牛丼並盛」を20円高い300円にするなど全メニューの値上げを行ったが、河村泰貴社長は会見で、「想定したほど影響が出ていない」と述べた。
他に展開するチェーン「はなまるうどん」「ステーキのどん」「京樽」なども同様に好調。ただ、今後は外食を控える動きも予想され、吉野家単体の2015年2月期の既存店客数を前期比3%減、売上高0.9%減と見込む。
夏場以降は、各チェーンの新規出店を加速して、「成長へのドライブをかけ直し」(河村社長)、15年2月期の連結最終利益は前期比約43%増の10億円を目指す計画だ。