アマゾンとグーグルはクラウドでも激しくぶつかり合う。グーグルが企業向けのデータ保管などのサービスで最大85%もの値引きを先月発表すると、アマゾンも間髪入れず値下げで対抗。グーグルがクラウドに参入したのは2年前だが「市場は急成長しており、先行するアマゾンも盤石ではない」(関係者)と闘志をむき出しにする。
アマゾンがテレビ機器に参入したのも、アマゾンの主力事業のオンライン通販のサービスの提供手段を、パソコンやタブレット型端末からテレビに広げる狙いがあるとの指摘もある。
これまでは互いに遠慮もみられた本業でも、攻防が激化している。グーグルが検索連動型の広告収入が売り上げの大半を占めるのに対し、アマゾンの広告収入は1割未満だが、その比率は年々増加している。商品検索に連動した広告販売に力を入れているためだ。