一方、グーグルもオンライン通販を強化している。サンフランシスコで試験的に行っている無料の即日配送サービスを、米メディアによると、ニューヨークなど他都市にも拡大することを検討している。
今やIT各社の主戦場の携帯情報端末でも、アマゾンがタブレット「キンドル」の機能を電子書籍からどんどん広げれば、グーグルも自社開発のタブレット「ネクサス」を投入。スマートフォン(高機能携帯電話)向けOS(基本ソフト)「アンドロイド」で市場を席巻するグーグルだが、アマゾンも自社開発のスマホを年内にも発表するとの観測が出ている。
フェイスブックやツイッターも本業のSNS(交流サイト)から、スマホ向けアプリや動画配信など事業領域をアメーバのように広げている。こうした新興勢力に対抗していく上でも、「相手が得意な市場でも、あえて食らいつく」(アナリスト)戦略がIT大手を突き動かしている。(ワシントン 柿内公輔)