ヤマハは17日、パソコンを使ったウェブ会議やビデオ会議用のマイクスピーカーシステムの新製品「YVC-1000」を5月15日から発売すると発表した。音質や使い勝手を高めたのが特徴。ウェブ会議は従来のオフィス向けに加え、窓口相談や遠隔授業、災害時の連絡手段などとしても利用が広がっており、需要を取り込む。
従来は一体型だったが、スピーカーを内蔵する本体とマイクに分離。音声ガイダンスや室内の音響状態を自動で検知する機能を搭載し、エコーやノイズなどが出ないようにした。
スマートフォン(高機能携帯電話)や外部スピーカーなどとの接続も簡単に行える。価格(税抜き)は12万円。
ヤマハは2006年から会議用システム市場に参入、マイクスピーカーの国内販売で6割近いシェアを持つ。この日の発表会で中田卓也社長は「次のヤマハの成長の軸にしたい」と意欲を見せた。