世界最大の自動車市場の中国で20日、「北京モーターショー」が開幕する。日系自動車各社は、中国専用モデルを公開するなどして、中国重視の姿勢をアピールする。中国は経済減速が懸念される上、日本勢にとっては政治リスクが常につきまとうが、2013年の新車販売台数が2000万台の大台を突破する重要市場でもある。すでに主導権を握る欧米勢や韓国勢が台頭しており、日本勢は北京ショーをてこに劣勢からの巻き返しを期す。
北京ショーでは、日産自動車、トヨタ自動車、ホンダなどが相次ぎ、世界初公開の新型モデルを披露する。
主力のセダンに加え、世界的に人気のスポーツ用多目的車(SUV)などを出し、ブランド力をアピール。トヨタが、高級車ブランド「レクサス」に新開発の排気量2000ccのターボエンジンを載せたSUVの量産モデルを披露。ホンダは中型セダン「スピリア」やハッチバックの試作車を公開する。