【開発物語】プラスワン・マーケティング「フリーテル」 (5/8ページ)

2014.4.21 05:00

フリーテルは4色展開。子供からお年寄りまで幅広く使えるデザインだ

フリーテルは4色展開。子供からお年寄りまで幅広く使えるデザインだ【拡大】

  • 中国・深センの工場にあるフリーテル専用ライン。日本人の顧問が常駐し、品質管理に目を光らせる(プラスワン・マーケティング提供)
  • フリーテルのデザイン画(プラスワン・マーケティング提供)
  • プラスワンの大仲泰弘取締役
  • フリーテルはSIMカードが2枚差せるデュアルSIM仕様。本体の裏蓋を開けると、中央にSIMを差すカードスロットがある(プラスワン・マーケティング提供)

 大仲取締役は、家電量販店の店頭で、さまざまな電化製品の段ボールを見せてもらえるようお願いし、外箱に記入すべき事項を研究。同様に説明書についても、いくつも他社製品を購入して内容を学んだ。スマホだけでなく、ブルーレイディスク・プレーヤーやテレビなど、機械に弱い消費者も対象とした製品の説明書も参考にして分かりやすい説明を目指した。

 「社員一人一人が自分の頭で考えて、全力で動かなければいけない。大企業にはないこの緊張感が好きなんです」と大仲取締役は語る。増田社長とともに務めたソフト会社は在籍中に東証1部に上場したが、大仲取締役が入社したころは会社創生期。忙しくて家に帰れず、段ボールにくるまって寝る日も少なくなかった。大仲取締役は「そのころが一番楽しかった」と振り返り、「外資大手に転職したのに短い期間で飛び出して起業したのは、やっぱりそういう性分なんでしょう」と笑った。

 フリーテルが発売されて話題になっている今も、同社の“全員野球”の姿勢は変わらない。ユーザーから寄せられる質問メールへの回答や会社公式ブログでの情報提供などのサポート業務は全てに優先して全員で取り組む。「LINEってどうやって友達登録すればいいの?」「スマホゲームの攻略法教えて」など、フリーテルに直接関係ない質問でも、顧客のスマホライフ向上のためならできるだけ答えてきた。この真摯(しんし)な対応に、ネットユーザーの間では「SIM周りで分からないことがあったらプラスワンに聞け」と、“駆け込み寺”として有名になりつつあるという。

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

実践で使える英会話を習得!業界最高峰の講師がサポートします。毎日話せて月5000円《まずは無料体験へ》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

サンスポ予想王TV

競馬などギャンブルの予想情報を一手にまとめたサイト。充実のレース情報で、勝利馬券をゲットしましょう!