最後に登壇した美大生、高瀬有美子氏。QSを実践していくコツを語った=3月25日、東京・銀座【拡大】
■自分を毎日採点 繰り返して習慣に
米国発の「クオンティファイド・セルフ」(QS)の目的は、自分の行動や状態を記録し客観的に見て最終的に「理想の自分」を実現していくことだ。
「みなさん、“理想の自分”はありますか?」
3月25日、東京・銀座のアップルストアで開かれたQSのイベント。最後の登壇者となった女子美術大学1年生、高瀬有美子氏のプレゼンテーションはこんな問いかけから始まった。
「私は理想の自分になるために、やることを決め、それができたかどうか振り返り、毎日自己採点をしています」
転校やいじめなどの経験から小学6年生のときに「人間の質を高めたい」と思うようになった。周囲の人やドラマの登場人物などの良い点を見つけては、それらを一つ一つ身に付けてきたという。
「例えば、会うとすごく気持ちの良くなる後輩がいたんです。理由を考えてみると、いつも明るく元気にあいさつしてくれるからと分かった。そこで、1日に20回、誰かに元気なあいさつをするということをタスク(日課)にした。夜寝る前にちゃんとできたかを振り返り、直感で80点とか、120点などと評価する。そのうち、『タスク』と思わなくても習慣になっていきました」