【ステップアップ】ユニバーサル・サウンドデザイン 難聴者用スピーカー (1/2ページ)

2014.4.29 05:00

 ■話し手の声 高音域抑え明瞭に

 難聴者にとって、四方八方から耳に入っている音を聞き分けて会話をすることは大変なことだ。ユニバーサル・サウンドデザインが開発した音を聞きやすくするスピーカーシステム「COMUOON(コミューン)」は健聴者と難聴者とのコミュニケーションを助ける。

 システムは小型マイクと小型スピーカーのセット。小型マイクを通じて入力された音声がスピーカーを通じて発せられる。このとき、難聴者にとっては聞き取りづらい高音域や周囲の雑音が抑えられるため、「より明瞭度が高い音で聞き取れる」(中石真一路社長)という。

 このスピーカーシステムの開発は4年ほど前から。当時、大手レコード会社の新規事業として、遠くまで音が届く「横波スピーカー」の研究開発に取り組んでいたとき、試しに中石社長の父親に聞かせたところ、テレビの音量を半分くらいに下げても良く聞こえることがわかった。

 ところが大手レコード会社の事業縮小で研究が中断の危機にひんしたため、退職し、ユニバーサル・サウンドデザインを設立。研究開発を続行。

 昨春、台東区内の中学校に試作機を貸し出し、難聴の生徒に視聴してもらったところ、「良く聞こえる」などの感想が寄せられたことから、商品化を決意。昨年12月、販売にこぎつけた。

 そもそも難聴者を支援する道具として補聴器があるが、日本での利用率は全難聴者の1割程度に過ぎないとされる。高価であることに加え、補聴器を使うことの恥ずかしさもあるが、音声言語取得後に聴力が下がった中途難聴者にとっては、もとの音が脳に記憶されているため、実際に聞こえている音との違和感が大きいことも補聴器の普及が進まない一因だ。

 中石社長は「補聴器など難聴者側で聞こえを改善する方法ではなく、話す側で聞こえを改善する装置が必要と考えた」と、開発の意図を強調する。補聴器の国内市場規模は300億円と推定されるが、COMUOONのコンセプトが補聴器とは異なるため、市場との競合も少ないとみている。

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