電子部品大手各社の業績が絶好調だ。30日に出そろった大手6社の2014年3月期連結決算は、全社が大幅な増収増益。スマートフォン(高機能携帯電話)や自動車向けが牽引(けんいん)した。15年3月期も2年連続で全社が増収増益を見込む。TDKと日本電産が初の売上高1兆円の大台を視野に入れるなど、快進撃が続きそうだ。
「自動車向けが好調。スマホ向けも毎月増産が続いている」
TDKの上釜健宏社長は4月28日の決算会見で、そう業績の好調ぶりを強調した。
他社も同様だ。30日に連結決算を発表した村田製作所は14年3月期の最終利益が前期比2.2倍の931億円。売上高は24.3%増の8467億円で過去最高だった。スマホやタブレット端末向けの部品や自動車向けコンデンサーの販売が伸びた。