なぜなら2012年1~3月期通年と比較すると、2013年4?6月期の四半期営業利益も実に100倍で、株価100倍を業績でも説明できるのだ。前2013年12月期通期で見ても、営業利益は912億円と前年のほぼ10倍に。売り上げの9割がパズドラのようで、ざっくりとした試算だが「『パズドラ』だけで1年で売上高1400億円以上、営業利益を800億円以上稼いだ」わけである。これって、ものすごいことではないだろうか?
ちなみに、2014年3月期のソニーの営業利益見通しは800億円である。『パズドラ』のヒットについてガンホーの森下社長は「運がよかった」と謙遜するが、世の中の事業のほとんどが運不運に左右されるもの。それよりも、ゲーム1本当てれば、営業利益800億円も夢じゃないというジャパニーズドリームを見せてくれたのがガンホーなのである。
SNSゲーム市場自体は、スマートフォンの普及台数がこれから3年程度で100%に達すると仮定すると、遠くない将来に成熟化するだろう。ただし、「常に手元にスマホがある→時間を持て余す→ゲームで時間をつぶす」という文化が根づいている中、SNSゲーム市場は巨大な市場規模を保ちながら生き永らえる可能性が高いだろう。『パズドラ』に次ぐヒット作を生み出したのはコロプラである。