【ビジネスのつぼ】UCC上島珈琲「BLACK無糖」 (1/4ページ)

2014.5.12 06:05

店頭に並ぶリニューアルした「UCCBLACK無糖」。缶の大きさで味わいを変えた

店頭に並ぶリニューアルした「UCCBLACK無糖」。缶の大きさで味わいを変えた【拡大】

  • 「攻メノBLACK」を生み出した開発担当チーム。コーヒーを1日に10杯以上飲むのが習慣という
  • 一年中、コーヒーの味を追究するイノベーションセンターのスタッフ

 ■コーヒー豆と水で勝負 コクとキレ刷新

 UCC上島珈琲が今春、看板ブランドのブラックコーヒー「UCC BLACK無糖」の発売20周年を記念し、渾身(こんしん)のリニューアルに打って出た。UCCは、日本で初めて砂糖やミルクの入っていない缶入りコーヒーを発売したパイオニア。80年以上の歴史を持つコーヒー専業メーカーの技術を結集し、原材料は香料に頼らず、水とコーヒー豆だけで勝負に出る。

 発売20周年リニューアル

 UCCがブラック缶コーヒーを日本で初めて世に出したのは1987年。当時、缶コーヒーといえば甘くてミルクの入ったものが主流で、日本人の味覚も甘さを重視していた。ブラック缶コーヒーの市場シェアはゼロに近く、売り上げが伸びないことから、社内では発売中止を検討する向きもあった。

 だが、消費者からは「ブラック缶コーヒーが飲みたい」という声が寄せられていた。同社直営の喫茶店でも、来店者の半数がブラックコーヒーを飲んでいたという。「必ず(ブラックの)ニーズはある」(玉井智子広報部長)という確信を持つ社員も少なからずいた。

潮目が変わったのが94年。缶のデザインを一新し、基本カラーを真っ黒に変更した

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