日本郵政が15日発表した2014年3月期連結決算は、売上高に当たる経常収益が前期比3.8%減の15兆2401億円、最終利益が14.9%減の4790億円だった。かんぽ生命保険の保有契約件数が減り、保険料収入が減少したことなどが響き、減収減益となった。事業会社別の経常収益は、日本郵便が0.7%増の2兆7924億円と07年の民営化後、初めて増収に転じた。インターネット通信販売の利用が増えていることを追い風に、宅配サービス「ゆうパック」の取り扱い個数が12.1%増えた。ゆうちょ銀行の経常収益は2.3%減の2兆763億円。金利の低下で運用収益が減少したことが響いた。かんぽ生命は5.1%減の11兆2339億円だった。