【底流】ネット生保 進む価格破壊 成長モデルの確立に試行錯誤 (2/4ページ)

2014.5.18 18:00

 契約者数が急減速

 各社の激しい競争は、業界が抱える苦境の表れだ。ライフネットは15日、25年度の新規契約数が前年比23.8%減になったと発表した。同様に、アクサも減少する見通しだ。右肩上がりだったネット生保の新規契約者数は急減速している。

 一方、代理店などを持つ通常の生保業界では、個人保険の新規契約が25年4月~26年2月の累計で前年比1.5%減と減少幅は緩やかだ。

 数万人規模で営業職員を抱える大手生保に比べ、ネット生保は人件費など経費負担が少ない。そのため保険料も大手の半分ですむ、という価格競争力がネット生保の魅力だった。

 価格競争力で一定のシェアを得たネット自動車保険と同様に、10%近いシェアが期待されたネット生保だが、保険料収入ベースでのシェアはまだ0.1%に満たない。想定と異なり、価格だけで取り込める顧客層はほぼ一巡し、転換点に差しかかった。アクサの斎藤社長は「価格は必要条件だが、価格だけでは勝負できない」と打ち明ける。

 ネット生保が踊り場を迎えた背景について、ライフネットの出口会長は「想定外の変化があった」と分析する。

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