国内自動車8社、共同でエンジン基礎研究 タッグ組んで欧州勢に対抗 (1/2ページ)

2014.5.20 07:00

自動車用内燃機関技術研究組合(AICE)に参加した大津啓司理事長(前列中央)ら自動車大手8社の幹部=19日、東京都港区

自動車用内燃機関技術研究組合(AICE)に参加した大津啓司理事長(前列中央)ら自動車大手8社の幹部=19日、東京都港区【拡大】

 トヨタ自動車や日産自動車、ホンダなど国内自動車大手8社は19日、乗用車の燃費向上や排出ガス低減に向けた基礎研究に共同で乗り出すと発表した。欧州やインドで主流のディーゼルエンジン車の排ガス浄化技術などに取り組む。競争力強化に向けて日本勢がタッグを組み、欧州勢などに対抗する。

 8社はほかにスズキ、ダイハツ工業、富士重工業、マツダ、三菱自動車。一般財団法人「日本自動車研究所」も加わり、「自動車用内燃機関技術研究組合(AICE)」を設立した。今後、産業技術総合研究所も参加する見込み。

 欧州では、車両性能開発や制御、エンジンといった分野で長年にわたり、自動車各社と部品メーカー、大学などが一体となって基礎研究や標準化に向けた取り組みを実施している。

 日本勢も欧州勢に対抗する形で、弱いとされる標準化に向けた動きやばらばらだった開発体制を統一し、開発の効率向上や期間短縮を目指す。AICE理事長に就任した大津啓司・本田技術研究所常務執行役員は同日の会見で、「産学官連携のスキームができれば欧州勢に負けることはない」と自信を示した。

今年度の事業費として約10億円を計上した

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

毎日25分からのオンライン英会話。スカイプを使った1対1のレッスンが月5980円です。《体験無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。