ガートナーのアナリストは「『タフ』を売りにしたトルクなどの健闘が理由の一つだろう」と分析。そのうえで「スマホの画一化が進む中で、京セラは戦えそうな市場を調べ、そこに特化した特徴のある製品を投入している。地道なマーケティング活動が成果を挙げている」と説明する。
『タフ』で攻める
日本国内ではかつてNECカシオモバイルコミュニケーションズの「G’zOne(ジーズワン)」という「頑丈」を売りにする製品が売られた時期がある。
販売終了のジーズワンの穴を埋める形でトルクが投入される形で、「北米ですでに評価を得ていることもあり、ある程度の成功は見込める」(同アナリスト)との見方が強い。
京セラはトルクシリーズなどを武器に欧州、中国など市場にも攻め込む構え。年間出荷台数は、昨年度(13年4月~14年3月)の実績の1200万台から200万台増の1400万台を目標とした。