【ビジネスアイコラム】「貯蓄から投資へ」の機は熟さず (1/2ページ)

2014.5.27 05:00

 3月期決算会社が定時株主総会での承認を経て、配当金を支払う時期が近づいた。野村証券の推計によると、上場企業が2013年度に支払う配当金の総額は過去最多の約8兆1000億円になるという。全国5証券取引所の調べによる13年3月末の個人株主の持ち株比率は20.2%。年度はずれるが、個人投資家には、ざっと1兆6300億円余りの配当が支払われる計算となる。

 一方、預貯金の利息収入は。日銀が発表した家計の金融資産残高を基に試算した。13年末の現・預金残高は日本人の根強い元本確保志向、流動性重視を反映し金融資産全体の53%に当たる873兆円だった。大口定期預金の金利はメガバンクで1年物が0.025%(5月中旬現在)、3年物が0.040%だ。新興の銀行だと1・3年物が0.1%台だ。全金融機関の加重平均の預貯金金利を0.05%と仮定しよう。13年末の現・預金残高873兆円から得られる利息収入は大ざっぱに4300億円の計算となる。

 利息収入は配当収入の約4分の1にすぎない。1990年代初頭までビジネスパーソンの夢の一つは定年退職までに1億円をためることだった。5%の預貯金金利で“金利生活”が可能になる。年金は余生を楽しむ小遣いに充当できると考えたからだ。それが今や、である。金利生活者はほぼ絶滅、死語になった。

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