日産自動車は9日、商用の電気自動車(EV)「e-NV200」を10月に発売すると発表した。小型車「リーフ」に続く2車種目のEVで、広い室内空間と加速性能の高さが特徴だ。
EVの販売は航続距離の短さや充電インフラの整備不足で伸び悩むが、配送業など走行範囲が限定される商用分野とは相性が良く、同社は普及の起爆剤になると期待をかけている。
「(EV市場の流れを変える)真のゲームチェンジャーだ」。日産のアンディ・パーマー副社長は同日の発表会でこう述べ、市場の活性化に自信を示した。
e-NV200は多目的商用バン「NV200 バネット」をベースに車体を開発し、大きく実用的な荷室を確保。バッテリーやモーターなどはリーフとほぼ同じものを搭載して、EVの特徴であるスムーズな加速や静粛性を両立した。1回のフル充電で185~190キロ走れるという。