新しいディスプレーを説明する篠田傳社長=3月26日、神戸市中央区【拡大】
曲がるプラズマディスプレーの事業化を目指す篠田プラズマ(神戸市中央区)は16日、欧米の投資家から資金援助を受けたことを明らかにした。
篠田プラズマは資金繰りの悪化で昨年11月から事業を停止しているが、海外資本が技術の可能性に着目した格好だ。同社は、産経新聞の取材に対し「年内に事業再建のめどをつける」とした。
篠田プラズマは、富士通の研究所出身で「プラズマテレビ生みの親」ともされる篠田傳(つたえ)氏(65)が平成17年、他の研究者らとともに設立。篠田氏は会長兼社長を務める。事業停止以降、マスコミの取材に応じるのは初めて。
篠田氏によると、1月に欧米の投資家が同社の事業の将来性を評価し、資金援助を決めた。1年程度は企業を維持し数人の技術者で研究開発を続けながら、事業に出資するスポンサー探しができるとしている。