■ガラス塗料採用で耐久性向上
戸建て住宅などのフロアコーティングサービスを提供するジェブ。液体ガラス塗料を使った同社のサービスは、耐久性の高さがすぐに評判となり、2008年の提供開始以来、右肩上がりで売り上げを伸ばしている。13年4月期は2000件の施工を達成。太田猛也社長は「今期は3400件まで増やし、上昇気流に乗りたい」と意気込む。
一般的な住宅の床はワックスがけをするか、特殊な塗料によって表面に塗膜を形成するフロアコーティングで劣化や傷を防いでいる。しかし、耐久性に劣るワックスは定期的に塗り直す必要があり、有機系の水性ウレタン塗料を使う一般的なフロアコーティングも性能十分とはいえないのが現状。このため結局は、値段がはるかに高くつく張り替えを選ぶ人が少なくない。
これに対し、同社のサービス「EPCOAT(イーピーコート)」は、無機系のガラス系塗料を使うことでそうしたデメリットを解消した。
耐久性の違いは明白だ。ブラシによる洗浄試験を2000回行った場合、ウレタンコーティングだと傷が多数つくのに対し、イーピーコートは2万回でもほぼ無傷のまま。ざっと10倍以上の耐久性があることになる。
水拭きや洗剤拭きに耐えるほか、家具を引きずったり、ペットがひっかいたりしても傷がつきにくい。しかもUVカット効果もあるため、紫外線による劣化にも強い。さらには滑りにくいので、お年寄りや小さな子供がいる家でも安心だ。
基本料金は1平方メートル当たり7000円。施工費用は他のコーティングより高いものの、長持ちするため結局は安く済む。そのうえサービスには年1回の無料アフターメンテナンスが10年分含まれている。定期的に顧客と顔を合わせることでコミュニケーションが深まり、次の顧客を紹介してもらうきっかけになっているという。