観光庁は25日、若者に関心を持ってもらえるテーマの旅行を企画・実施している10企業・団体を表彰した。「『今しかできない旅がある』若者旅行を応援する取組表彰」で今年で2回目。最優秀の観光庁長官賞には、社会問題を現地で考えるスタディーツアーを運営する、一般社団法人リディラバ(東京都)が選ばれた。
リディラバは青森県六ケ所村でエネルギー問題を考えるツアーや岩手県で林業の将来を考えるツアーなど、約60種類のツアーを企画。10~30代を中心に2000人以上が参加してきた。修学旅行や企業研修、地方公共団体の移住政策の支援も行っている。
安部敏樹代表理事は「いろいろな社会問題に無関心でいることをなくしたい。今後は外国人観光客にも参加してもらうよう働きかける。ゆくゆくは海外でも同様のツアーを企画したい」と話している。
ほかの表彰は、カンボジアで起業体験▽大使館でランチを食べて異文化交流▽雪を活用したスポーツツーリズムなど。