さらに家族と余った容量をシェアしたり、タブレットなど個人で2台目の端末を持つ場合でも、ドコモとソフトバンクは追加費用が必要だったが、12月1日開始予定のauの新サービス「データギフト」「データシェア」を使えば追加費用なしで指定した容量をシェアすることができる。
6年以上の利用者には年数やプランに応じてデータ容量を0.5~2GB増量する「長期優待データギフト」を提供することも決めている。
また、8GB以上の大容量のパックプランを比べると、1GBあたりの単価が2社よりも安く、ヘビーユーザーにもメリットが出そうだ。相次いで他社契約者と固定電話を含めた国内通話の定額制を前面に出した新料金プランを同じ料金で発表した大手3社だが、auはデータ通信において個人でも家族でも利用しやすい柔軟なプランを用意したことで独自性を打ち出した形だ。
一人が契約すれば家族も割引対象になる「スマートバリュー」と組み合わせれば、料金は1割前後安くなる見通しという。
会見で「価格競争ではないか」と質問を受けた田中社長は「データギフトは例えば子供に自主性が育ったときに向いている『個人の考え』を重視したサービス。新料金プランは価格競争のように見えるかもしれないが、われわれは『価値提案』と思っている」と述べた。