世界文化遺産となって注目度が高まり、通信環境の整備も重要な課題に浮上。NTTドコモとソフトバンクは昨年、富士山の山頂や山小屋、登山道でLTEサービスに踏み切った。
しかし、KDDIは静岡県側の一部でLTEを提供したものの、山梨県側では通常の第3世代(3G)携帯電話向けサービスにとどまり、出遅れた。
巻き返しを図るべくKDDIは今夏、7月4日から山道と主要な山小屋で毎秒最大75メガビットのLTEを提供する。さらに山頂に電源装置を備えた中継基地局を設置し、7月中旬には150メガビットと国内最高速のLTEを実現する予定だ。
一方、ドコモとソフトバンクは7月10日からLTEの提供を予定。ドコモは登山道では150メガビットのLTEを提供するが、山小屋や山頂付近では37.5メガビットと見劣りする。ソフトバンクは登山道と山小屋、山頂の全てを112.5メガビットでカバーする計画だ。