【開発物語】「チェキ」女性ニーズつかみV字復活 一時は存亡の岐路に (1/8ページ)

2014.6.30 09:50

カラフルな色を取りそろえ、女性に人気のある「チェキinstaxmini8」(富士フイルム提供)

カラフルな色を取りそろえ、女性に人気のある「チェキinstaxmini8」(富士フイルム提供)【拡大】

  • 香港にある「チェキ」の販売店。アジアでインスタントカメラの人気に火が付いた(富士フイルム提供)
  • アルバムや写真立てなど、チェキの関連商品も充実している
  • チェキの開発やマーケティングの担当者=東京都港区の富士フイルム本社
  • クラシックなデザインの「チェキinstaxmini90ネオクラシック」

 世界販売300万台へ 富士フイルム

 ≪STORY≫

 デジタルカメラの普及で低迷するインスタントカメラの中で、富士フイルムの「チェキ」が奮闘している。2014年度の世界販売は300万台を見込んでおり、販売が低迷していた05年度の約30倍。一時は存亡の岐路に立たされたチェキが「V字復活」を果たした背景には、製品としての完成度の高さに加え、市場ニーズに裏打ちされた販売戦略がある。

 チェキの初代機「instax mini10」が登場したのは1998年11月。富士フイルムのインスタントカメラ「フォトラマ」のフィルム代が1枚当たり数百円と高価なうえ、本体も持ち運ぶにはやや大きいなどの課題があり、新しいカメラ開発への期待が高まっていた。

 このころ、プリクラが女子中高生を中心に大ブームだった。富士フイルムのレンズ付きフィルム「写ルンです」も、女子中高生に人気があった。コミュニケーションの道具として、カメラが若者の必需品となっていたのだ。

 富士フイルムも、チェキの開発にあたり、女子中高生から20代女性をターゲットに置いた。東京・西麻布の本社に女子中高生や20代女性を集め、どんなカメラがあったら楽しいかをテーマに話し合ってもらった。中村祥敬・イメージング事業部instax(チェキ)グループ統括マネージャーは「『その場で撮影したプリントをすぐに分けられたらいいよね』という意見が最も多かった」と話す。開発チームは、この意見の具現化を目指した。

 チェキで撮影・現像した写真の大きさは縦8.6センチ、横5.4センチの名刺サイズ。中高生の生徒手帳とほぼ同じ大きさで、撮った写真をそのまま生徒手帳にはさめるようにした。

 フィルムの価格にも気を配った。プリクラ1回の撮影代がおおむね400円前後。2人で行くと800円くらいになる。10枚セットで1000円を超えない価格設定にすることで、女子中高生がお小遣い程度で買えるようにした。

「おおむね20年くらいなら撮影直後の画質と変らないレベル」

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